中尾 安幸
松浦 秀明
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図1)高速点火レーザー核融合概念に基づくD-3He核融合方式(九大方式) |
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【 研究概要 】
第一世代の核融合炉は、燃料として重水素Dと三重水素Tを使用するD-T炉が想定されるが、その次の世代の炉としてはDと3Heを燃料とするD-3He炉 が期待される。D-3He炉はD-T炉と比較して材料放射化をもたらす中性子の発生が少なく、高効率発電が期待できるなど、環境安全性や経済性に優れた特徴を持っている。しかし点火条件がD-T炉よりも数十倍厳しいのが難点である。我々は炉心プラズマ中で生じる様々な衝突・核反応過程やプラズマの運動論的 効果に着目し、これらを利用してプラズマの点火を容易にする方法を、磁気閉じ込め(トカマク等)及び慣性閉じ込め(レーザー利用)の両方式で追求している。図は、レーザーとD-T反応の力を利用してD-3He核融合を点火させようという、我々が提案している方式を示す。
【 関連キーワード 】
D-3He燃料
| D-T反応
| エネルギー変換効率
| 核融合
| 点火条件
| レーザー
【 関連URL 】
http://www.qpn.kyushu-u.ac.jp/lab7/
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