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乳酸菌が作る抗菌ペプチド、バクテリオシン 2016.03.23

善藤 威史研究者情報
図1)
【 研究概要 】 【概要】 
乳酸菌が生産する抗菌ペプチドであるバクテリオシンは、主にグラム陽性細菌に強い抗菌活性を示す。発見された多種多様な乳酸菌バクテリオシンは、食品保存をはじめ、安全な抗菌剤が必要とされる様々な用途への利用が期待される。

<意義・必要性>
様々な用途に安全な抗菌物質が求められている。安全な微生物である乳酸菌が生産するバクテリオシンは、腸管内の酵素や環境中で容易に分解されることからも、安全性の高い抗菌物質と考えられる。多種多様な乳酸菌バクテリオシンが見出されてきており、用途に応じた利用が期待される。

<手法>
新しい乳酸菌からは、新しい性質をもつ新奇バクテリオシンが得られる可能性が高い。開発した高感度活性試験法および迅速スクリーニング法を用いて、発酵食品等の分離源から、多くのバクテリオシン生産乳酸菌を分離してきた。得られた種々バクテリオシンの構造や性質を解析し、様々な用途への応用の可能性を評価している。

【シーズの優位性】
独自の迅速スクリーニング法により、バクテリオシンの解析を効率的に行うことが可能となっている。また、この系の利用によって、これまでに多種多様な新奇乳酸菌バクテリオシンを発見し、世界でも有数の乳酸菌バクテリオシンライブラリーを構築してきた。さらに、新奇乳酸菌のバクテリオシンの将来的な応用を目指し、生合成機構や作用機構の解析を進めている。

【シーズの応用可能性】
乳酸菌バクテリオシンは安全な抗菌剤が必要となる多くの分野での利用が期待される。また、バクテリオシン生産乳酸菌の利用も考えられる。生合成・作用機構を基盤とし、さらに強力な抗菌ペプチドや、有害菌のみに選択的に作用する抗菌ペプチドのデザインも期待される。

・乳酸菌バクテリオシン → 食品保存料、従来の抗菌剤・抗生物質の代替
・バクテリオシン生産乳酸菌 → 抗菌スターター、畜水産飼料
・迅速スクリーニング系 → 新しい乳酸菌バクテリオシンの探索
・多様な乳酸菌バクテリオシン → 目的に最適なバクテリオシンの選択・組合せ
・バクテリオシン生合成・作用機構 → 新しい抗菌ペプチドのデザイン
【 ファイルダウンロード 】   添付ファイル1
【 関連キーワード 】 乳酸菌 | 抗菌ペプチド | バクテリオシン | ナイシン 【 関連URL 】  http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/microbt/

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