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3´-ピロリン酸型ヌクレオチド類とその合成酵素遺伝子 2016.09.02

牟田 滋研究者情報
図1)
【 研究概要 】 【概要】 
<意義・必要性>
cAMPに代表されるヌクレオチド誘導体の生理活性は広く知られている。最近では、c-di-AMP等も生理活性を持つことが報告されている。ヌクレオチド誘導体のうち3´-ピロリン酸型であるppGppは細菌の緊縮制御等に多面的な生理活性を有するが、自然界でその塩基アナログ類(ppNppここでNはA,G,C,T,U)の報告はない。当研究室では試験管内でppNppに生理活性があることを報告しており、自然界にその存在が予想されるが、未だ報告はない。塩基部分がG以外のppNppを合成する酵素は、数種類の放線菌が生産する本酵素以外になく、本酵素やこれに関係した研究は独創的なものである。

<手法>
ppNppを合成する酵素が生産菌で果たしている生理的役割を、微生物学的手法や生化学・分子生物学的手法を用いて精査して未発見のppNppにより制御されている遺伝子発現制御系を同定する。

【シーズの優位性】
既に本酵素のクローン化とDNA塩基配列を決定している。また、宿主菌を変えることで、本来の生産菌に比べて大量に酵素を生産・精製することに成功している。細菌におけるppGppの持つ多面的な生理活性や、最近報告が増加している様々なヌクレオチド誘導体が示す重要な生理活性から推察して、ppNppが関与する未知の遺伝子発現制御系を発見できる可能性が高い。

【シーズの応用可能性】
細菌の形態分化等のライフサイクルを含む生育や、物質生産の制御一般。
病原性細菌の病原性の発現に関与する形態分化(着生やバイオフィルム形成等)や、これに関わる遺伝子発現、さらには生育そのものを制御でき得る新たな生理活性物質や遺伝子発現制御系の発見と、それらの情報に基づいた医薬・農薬等の開発。
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【 関連キーワード 】 環境 | 微生物応答 | 微生物制御

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